大蟹と桃の花の故郷... 盈德 영덕

本当に遠い道です。釜山や木浦よりも、もしかしたらもっと遠く感じられる所がまさに慶北盈徳(ヨンドク)ではないかと思います。 高速道路に沿ってずいぶん長く下った後に、また国道に沿って1時間以上行って到着する海辺の村なので、心だけが焦るのが常です。

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大蟹と桃の花の故郷... 盈德(ヨンドク)に行く ★Story★ 慶尚北道

慶北盈徳...

本当に遠い道です。釜山や木浦よりも、もしかしたらもっと遠く感じられる所がまさに慶北盈徳(ヨンドク)ではないかと思います。 高速道路に沿ってずいぶん長く下った後に、また国道に沿って1時間以上行って到着する海辺の村なので、心だけが焦るのが常です。 旅行のために長距離運転をする人なら、結構負担を感じるというもの。しかしそんな負担を一気に洗いながしてくれるのが、あの有名な盈徳大蟹(ヨンドクテゲ)ではないでしょうか。

それこそ西にきらり、東にきらめきました。会社で金土曜日を安眠島と瑞山で過ごして、ソウルに遅く到着した午後、大蟹を1度食べてやろうと、疲れを乗り越えて盈徳に出発しました。午後6時、混む嶺東(ヨンドン)高速道路を避けようと、国道と高速道路の乗り降りを三回ほどして、中部内陸高速道路を経て中央高速道路に乗りました。



安東(アンドン)に到着した時間はいつのまにか午後9時を越えており、遅い食事のテーブルには安東の名物である塩さばがありました。魚が珍しかった内陸地方安東、安東でさばを味わうためには、盈徳隣近の海で獲ってから1泊 2日がかりで安東に到着するので、それくらい時間がかかると魚が傷むようになります。それで傷ませないで流通させることができる方法が、まさに塩を利用する方法でした。塩味をつける方法には、獲るやいなや塩をするのと、港に入って来て塩をするのと、消費地域に到着してから塩をする方法がありますが、安東の塩さばはその最後の方法の、消費地域に到着して塩をする方法だそうです。これは魚が傷む直前に作り出す酵素が味を良くするためだといいますが、こうして塩さばが誕生するまでは、自然を乗り越えることができる知恵と、長い間見守る忍耐と経験からくる努力の結実ではないかと思います。とにかく先賢たちの知恵のおかげで満腹になったお腹を叩きながら、盈徳に行く34番国道に乗りました。



暑い朝の日ざしが全身を包んで、暑いと感じる頃に目を覚ましました。朝8時、窓の外の世界はいちめん眩しいです。晴れた空に浮かんでいる熱い太陽と、太陽が海辺を照らしながら作り出すきらめきは目を細めるほどです。少し早いと思ったけど、朝食に大蟹がテーブルに出されました。


うわ~~、皿にうずたかく盛られた大蟹... おいしそうだと思うのもつかの間、仲間たちの手はもうカニをつかんでいました。写真をたくさん撮る人も、写真を撮る時間もなくカニを食べるのに余念なく、話すのも忘れてカニの身を取り出す手と、忙しく動く口にだけ集中しました。空っぽの足の殻だけがテーブルを覆って、人々の顔には喜びが満面でした。

カニを食べるのに慣れていない人は、下手なはさみ使いと肉を取りだす道具でカニと格闘して、カニを食べるのに慣れた人はおいしくそして充分に食べる方法を説明してくれる余裕もありました。足の身が全部なくなる頃には、丸々した胴に手がいって、ぎっしり詰まった身にあちこちで嘆声があがりました。



今からカニの身とあらゆる薬味を交ぜたご飯で仕上げをする時です。おばさんがおいしそうに混ぜて持って来たご飯を、カニの甲羅にうず高く盛りました。ご飯の器の代わりの甲羅は終わりまで立派な役目を果たしました。思ったよりあまりにも早い、おいしいカニの空襲はあっという間に終わって、舌先で感じたカニの思い出をすでに刻んでいました。

視野の180度がいちめん海でした。浅い丘陵の上に建った家の庭先から眺める海の余裕のある風景は、時間さえも止まるようでした。カニの味をもっと感じようと思う人はカニを買って、発砲スチロールの箱に詰め、箱に詰められたズワイガニ達は仲間たちと一緒にソウルへの旅に出発しました。









江口(ガング)港の北にある日の出公園に立ち寄りました。1997年大型山火事で鬱蒼とした森林を失ったこの場所に、刻苦の努力で造ったのがまさに日の出公園です。当時山火事で生を終えた木々を利用して、枕木階段を作って遊歩道を造成し、展望デッキと無人燈台も作りました。海岸絶壁の下に造られた公園は、海とすぐ接していて、散歩するにもとてもよく、写真の中に盛られた美しい風光も素敵でした。


海岸絶壁と調和した階段遊歩道、あの下のびくともしない岩の群れと力強く争っている波、燈台と調和した海の風景、変種撫子と調和した燈台の姿が頭の中を埋めました。恋人のように見えるカップルが、かわいい日傘を支え持って、精一杯愛情を誇示している姿はとても幸せに見え、彼らにはきっと忘れない時空間になると信じて疑いませんでした。





日の出公園の裏手では、去年造り始めた風力団地があります。化石燃料使用による環境汚染と化石燃料の枯渇で、輸入依存度が高い韓国で、代替エネルギーとして登場したのがまさに風を利用したエネルギーです。韓国は三面が海なので、海から吹いて来る風を利用して、代替エネルギーとしての役目をしっかり果たしている所が何箇所かあります。一番有名な所は大関嶺(デガンリョン)です。三養牧場の展望台に上る道に広がった大型風車の威容が思い浮びますが、この以外にも太白山、済州島、辺山半島、そしてここ盈徳にあります。日程上、風力団地の上の方へ行って見られなかったのは残念ですが、盈徳に来たら必ず立ち寄って見るべきだと思います。







また安東に向かう道です。34番国道に沿って盈徳邑を抜ける頃、桃色一色の桃の木が一面に広がります。1959年にものすごい災害が大韓民国を一掃しました。台風サラです。気象観測以来最高の人命被害と財産被害を出した台風サラは、盈徳を含む慶北地域に莫大な被害を与えました。その当時ここ知品面一帯も廃墟のようになり、その後実のなる木を植えることに決めて植えたのが桃です。もう40余年が去る今は、あの時の切迫した苦しい記憶は忘れられないといえども、通り過ぎる人々の足をとどめる魅力の固まりとして存在するようになったのは幸い中の幸いだと思います。







毎年4月になると桃色の花を咲かせてあちこちを壮観にし、五十川の川沿いにも、山裾と平地にも武陵桃源を作り出します。仲間の内、農場の一つを知っているという人がいて、しばらく車を止めて桃の花の盛りの道を散歩しました。気まぐれな天気のため、まだ満開になってないと言うので見てみると、花のつぼみが膨らんだものが多かったです。今でもこれ程なのに、ぱーっと咲き始めたらもっと美しそうです。たまにりんご畑も見えるけど、りんごの花もちょうど咲き始め、桃の花と調和していました。

大蟹で口を満足させてから武陵桃源を連想させる豊かでみごとな桃の花は、盈徳旅行のシナジー效果を充分アップグレードしました。盈徳旅行はヨンドク大蟹のきれいなオレンジ色と、桃の花の仄かな桃色にやんわりと刻印され、負担を感じるはるか遠い旅程でも、そんな負担をしっかり減らすことができる素敵な旅行でした。

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